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民主代表選 人事巡り駆け引き 顔ぶれ一新困難に(毎日新聞)

 民主党代表選の投開票が翌日に迫った3日、菅直人副総理兼財務相の代表就任が確実な情勢となる中、小沢一郎前幹事長の処遇を巡る「小沢系」と「非小沢系」の神経戦が激しさを増した。小沢系の一部が樽床(たるとこ)伸二衆院議員を擁立する一方、前執行部の主導で4日中に首相指名選挙と組閣を行う日程が確定。非小沢系からは、大幅な政府・党人事に踏み切る余裕を「菅首相」に与えず、小沢氏の影響力を維持する思惑を警戒する声があがった。

 小沢氏に近いグループは3日、樽床氏のほかにも独自候補擁立を模索する動きをみせた。若手衆院議員でつくる一新会が自主投票を決めた同日夜、松木謙公事務局次長は記者団に「原口一博総務相には待望論もある。田中真紀子元外相のように閣僚を何回も経験されている方もいる」と未練を口にした。

 鳩山由紀夫首相を支持するグループの海江田万里衆院議員の名前も挙がった。同日午後5時に始まる予定だった一新会の会合が1時間遅れ、メンバーの一人は「海江田氏に断られ、原口氏に打診していたらしい」と記者団に漏らした。仮に海江田氏が出馬すれば、鳩山グループが難しい判断を迫られるとともに、菅氏を支持する非小沢系には大きな打撃になりかねない。

 菅氏本人は3日の記者会見で、小沢氏に「しばらくは静かに」と自重を求めたものの、非小沢系に軸足を置くことを明確にしたわけではない。夏の参院選へ向け、党内最大勢力の小沢グループからも支持を得て「挙党態勢」を構築するのが理想的な形。小沢系が独自候補の擁立をちらつかせることは、小沢氏主導の党運営が続けられるよう菅氏に迫る「揺さぶり」にも映る。

 ただ、今回、党代表に選出されても任期は鳩山首相の残した9月末までで、参院選後には改めて代表選に臨まなければならず、参院選の敗北は許されない立場だ。党勢の回復を図るには清新な人事が最も有効。「仕分け人」として活躍した蓮舫参院議員の入閣などが取りざたされるが、党人事で「小沢院政」の印象が強まれば、新内閣発足の効果が薄まりかねない。

 「小沢幹事長については、昨日も今日もごあいさつにうかがいたいと申し上げているが、まだご連絡をいただけていない」。菅氏は3日の会見で、小沢氏と会えない状況が続いていることを明かした。小沢系からは「小沢さんは『もう鳩・菅の時代じゃない』と言った」との話も漏れ、党内の疑心暗鬼に拍車をかけている。【須藤孝、田中成之】

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